CloudTrail のイベント履歴で実行したアクションが見当たらないときの対処方法
困っていた内容
CloudTrail の「イベント履歴」から実行したアクションを探しましたが、見当たりませんでした。なぜでしょうか?
どう対応すればいいの?
次の条件を満たしているか確認してください。
- アクション実行から15分以上経過している
- アクション実行から90日を経過していない
- アクションを処理した AWS リージョンを確認している
- アクションは管理イベントである
- ログ記録がサポートされている AWS サービスかつアクションである
いずれかの条件を満たさない場合、イベント履歴に実行したアクションは表示されません。
アクション実行から15分以上経過している
イベント履歴はアクション実行から通常15分以内に表示されます。アクション実行直後にイベント履歴を確認してもイベントは見当たらない場合がありますので、15分以上待ってからご確認ください。
通常、CloudTrail は、API 呼び出しから 15 分以内にイベントを送信します。
アクション実行から90日を経過していない
イベント履歴は過去90日間のイベントを表示します。90日を経過したイベントはイベント履歴からは確認できないため、90日を経過したイベントの記録が必要な場合は、証跡の利用をご検討ください。
CloudTrail Event 履歴でのイベントの表示 - AWS CloudTrail
CloudTrail コンソールで過去 90 日間の運用およびセキュリティインシデントのトラブルシューティングを行うには、[イベント履歴] を表示します。
…(中略)…
証跡を作成し、過去 90 日間より前のイベントの記録を保持する方法の詳細については、「証跡の作成」および「CloudTrail ログファイルの取得と表示」を参照してください。
アクションを処理した AWS リージョンを確認している
基本的にイベントはアクションを処理したリージョンに記録されます。例えば、東京リージョンを選択した状態のアクションは、東京リージョンの CloudTrail コンソールから確認できます。
注意:CloudFront や IAM などのグローバルサービスは、米国東部 (バージニア北部) リージョンなどのその他のリージョンに記録される場合があります。
CloudTrail のコンセプト - AWS CloudTrail
ほとんどのサービスの場合、イベントはアクションが発生したリージョンで記録されます。AWS Identity and Access Management (IAM)、AWS STS、Amazon CloudFront などのグローバルサービスの場合、イベントはグローバルサービスが含まれている証跡に配信されます。
ほとんどのグローバルサービスの場合、イベントは米国東部 (バージニア北部) リージョンで発生しているものとしてログに記録されますが、一部のグローバルサービスイベントは米国東部 (オハイオ) リージョンや米国西部 (オレゴン) リージョンなどのその他のリージョンで発生しているものとしてログに記録されます。
アクションは管理イベントである
CloudTrail イベントは3種類に分類され、イベント履歴では管理イベント(例:S3 バケットの作成)のみが表示されます。データイベント(例:S3 オブジェクトの追加)、CloudTrail Insights イベント(大量の S3 バケットの削除)はデフォルトでは記録されません。データイベント・CloudTrail Insights イベントの記録が必要な場合は、証跡の利用をご検討ください。
なお、イベントの種別は各サービスのドキュメントをご確認ください。
CloudTrail のサポートされているサービスと統合 - AWS CloudTrail
CloudTrail イベントとは - AWS CloudTrail
CloudTrail には、3 種類の記録可能なイベント (管理イベント、データイベント、CloudTrail Insights イベント) があります。
CloudTrail コンソールでの CloudTrail イベントの表示 - AWS CloudTrail
CloudTrail コンソールを使用して、AWS リージョンの過去 90 日間に記録された API アクティビティ (管理イベント) を表示できます。
ログ記録がサポートされている AWS サービスかつアクションである
CloudTrail は必ずしもすべての AWS サービスおよびアクションを記録しません。プレビュー中などのサービスはサポートされない場合があり、サポートされているサービスでも、一部のアクションはサポートされていない場合があります。サポート状況は次のドキュメントをご確認ください。